作品集
平成25年度静岡県高等学校総合文化祭書道部門
第59回静岡県高等学校書道展
受賞作品
個人の部
静岡県教育長賞
題「臨小島切」
浜松学芸高校 2年
宮野 しえり
私が書いた「小島切」は、1年生の終わり頃から取り組み始めました。繊細で流麗な線が特徴であるにも関わらず、なかなか思うに任せず、悩んだ時期もあったため、受賞の喜びは言葉では言い表すことができません。今後はこの賞に恥じることがないよう、自分が納得のいく作品を書くことができるように一層精進していきたいと思います。
静岡県高等学校文化連盟会長賞
題「臨香紙切 」
県立沼津西高校 2年
堀池 真由
私はこの度の県高文祭において、高文連会長賞という栄えある賞をいただき大変嬉しく思っております。入学時より仮名の勉強を開始し、その成果を試す節目として精一杯努力を重ねました。この古筆は、微妙な筆のねじれや肥痩、筆圧の変化、美しい行の流れなどが紙面に存分に表れ偉大さをも感じます。何度も添削をいただき少しずつ成長できたように思います。これからも一段一段しっかりと歩んで自分を高めていきたいと思います。
静岡県高等学校文化連盟書道専門部会長賞
題「臨木簡」
県立浜北西高校 2年
中安 晶鵬
今までで一番大きな紙に書きました。一字一字の大きさや木簡特有の線の伸びやかすれなど、普段書く作品とは違う点が多く苦戦しました。先生からアドバイスをもらい作品がまとまってくるにつれ、のびのびと楽しく書くことを心がけました。この作品が静岡県高等学校文化連盟専門部会長賞をもらうことができ本当にうれしいです。指導してくれた先生、家族、部員のみんなに感謝しながらこれからもがんばって楽しく書道に取り組みたいと思います。
題「王鐸研究 詩文四種」
県立浜松北高校 2年
森田 佑甫
私がこの度このような栄えある賞を受賞することができたのは常日頃指導して下さった顧問の中村照先生と先輩方のおかげと心より感謝しております。入学時より王鐸の書に憧憬し、彼の創り出す字の流れや一字一字の美しさに魅了され耽美してきました。
この作品が2年間の部活動の集大成となるものです。一字一字の丁寧さを忘れず王鐸のような流れをだせるよう心がけました。
王鐸の臨書を通し新たな課題を見つけることができました。一層の技術の向上と王鐸についての追求のために今後も自己研鑽に努めていきたいと思います。
題「臨光明皇后楽毅論」
沼津市立沼津高校 2年
高嶋 みなみ
今回、私は光明皇后楽毅論を臨書させて頂きました。
自分の書いた作品が受賞することができて、夢のようで、とても嬉しく思います。ありがとうございます。
昨年度末の校外展で初めて臨書し、力強い造形や筆運びに魅せられました。実際に書いてもとても楽しく、自分にもあっていると思い、三尺、八尺の七行書きに挑戦しました。
作品全体のバランス、行の配置、文字の濃淡やかすれを意識しながら書きました。
集中し、精神力、自分の思いをのせて全身全霊をかけて書き上げました。書いている間、とても楽しかったです。
今後も楽毅論の魅力がもっとうまく表現出来るように書いていきたいです。ありがとうございました。
特選
題「金農・隷書画竹題記」
浜松学院高校 2年
清水 美樹
初めて「三尺×八尺」という大きな紙、「金農の臨書」という作品に挑戦しました。初めて取り組む書体だったので、いろいろなプレッシャーからか緊張して思った通りに書けなくなった時、部活の先輩、友達、家族が励ましてくれたおかげで、諦めていた気持ちから「がんばる」という気持ちに変わりました。そして今までで一番良い作品を書くことができました。支えてくれた先生、先輩、友達、家族に感謝します。ありがとうございました。
題「小倉百人一首」
県立榛原高校 2年
鈴木 明波
幼い頃から親しんできた「小倉百人一首」。高校生になって、仮名を本格的に学ぶ中で、是非作品として仕上げたいと思うようになりました。変体仮名を調べたり、和歌がいつ、どんな状況で詠まれたのかを想像したりして書くのは、とても楽しいことでした。ただ、流れるような線と仮名文字のやわらかさ、緩急を意識したことによる墨の濃淡といった筆使いや、カルタの配色や配置については、細心の注意を払って完成させました。自分では、納得のいく出来上がりに満足しています。