作品集

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令和7年度静岡県高等学校文化祭書道部門
第71回静岡県高等学校書道展
受賞作品

個人の部

静岡県教育委員会教育長賞

題「臨 楊峴臨古四種巻」

浜松学芸高校 2年
藤岡 かや

この度はこのような名誉ある賞を頂き大変嬉しく思います。この古典の魅力である内側に引き締まった密度の高い字形や、震えるような抑揚のある線質を表現するために、これまで以上に自分の書と向き合い、工夫を重ねてきました。制作期間には心が折れそうになることもありましたが、周りの方々の支えのおかげで最後まで書き上げることができました。好きなことを続けられる環境に感謝をして、さらなる高みを目指してこれからも努力を続けていきます。

静岡県高等学校文化連盟会長賞

題「臨 光明皇后楽毅論」

県立沼津西高校 2年
桶井 柚奈

このような素晴らしい賞を賜り、大変光栄に感じております。「光明皇后楽毅論」は、中国戦国時代の将軍楽毅についての論を王羲之が書いたものが元になっています。やや扁平な字形を多く取り、切れ味の良い点画が特徴です。私は起筆で筆の弾力を溜めることで、原本の持つ鋭い点画を再現できるよう工夫しました。初めての細字作品で最後まで集中を切らさず書き切ること、墨量の変化をつけることに苦心しました。この経験を活かし、更に完成度の高い臨書作品に近づけていきたいと思います。

題「李頎詩」

城南静岡高校 2年
望月 里緒菜

この度はこのような素晴らしい賞をいただくことができ、大変うれしく思っています。これまで篆書や隷書の臨書練習を通して、運筆法や均整均衡の字形を学習してきました。今回はその学習を生かし、創作に挑戦しました。帛書は比較的扁平かつやや右肩上がりの字形が特徴ですので、すべての文字をその規則性に沿った形にしていくことに苦労しました。全体的な統一感を出すために、線の太さや傾きを整え意識して書きました。私がここまでやり続けられたのは、顧問の先生をはじめ、幼いころからご指導いただいている書塾の先生のきめ細かなご指導のおかげです。また、部活動の仲間にも、良さを認めてもらいたくさん支えていただいています。
これからも書を通して仲間と切磋琢磨し合いながら、自己研鑽を重ね、新しい作品に挑んで努力してまいります。

題「臨 中務集」

浜松学芸高校 2年
齋藤 彩雪

この度は素晴らしい賞をいただくことができ、大変嬉しく思います。2年生になって挑戦した仮名臨書を、このような形で評価していただけたことは、大きな励みになりました。作品では鋭い起筆や突き返しの力強さに加え、緊張感のある線を意識し、平安末期の書を再現するような格調高い表現を目指しました。制作にあたりご指導いただいた先生方に感謝し、これからもより良い作品を目指して精進していきます。

静岡県高等学校文化連盟書道専門部会長賞

題「臨 楊大眼造像記」

県立富士高校 2年
前嶋 唯花

この度はこのような素晴らしい賞を頂くことができ大変嬉しく思います。
今回の作品制作では、楊大眼造像記特有の鋭角的な線や力強さを表現するために起筆を鋭くし、筆の弾力を活かして書くことを意識しました。また、二尺×六尺の紙面で統一感が出るよう、文字の大きさや配置などを何度も試行錯誤し、細部まで妥協せずに取り組みました。その過程で、楊大眼造像記の魅力や奥深さにより一層惹かれました。今後も努力し続け、支えてくださっている方々への感謝の気持ちを忘れずに更に精進していきたいです。

題「臨 始平公造像記」

静岡県富士見高校 2年
中澤 花瑛

この度はこのような素晴らしい賞を頂くことができ、大変嬉しく思います。この書を書くにあたって、限られた時間の中で集中力を切らさぬよう取り組んできました。鋭く激しい筆づかいで力強さを表現すること、鋭角的な三角線や石に刻みこんだような三角形状の点を書くことを意識し、筆端にまで力がみなぎる作品に仕上げることができたと思います。今回の賞を励みに、更なる高みを目指し努力し続けていきたいです。

題「臨 伊都内親王願文」

沼津市立沼津高校 2年
鈴木 瑛水

この度はこのような素晴らしい賞を頂くことができ、大変嬉しく思います。今回の作品では、伊都内親王願文の落ち着いた雰囲気や歴史を意識し、文字の流れを大切にしながら書き進めました。線の運びにおいては、なめらかさの中に緊張感を持たせることを心がけ、部分的には鋭さのある線を取り入れることで、単調にならない表現を目指しました。今回の受賞を励みにこれからも精進していきたいです。

特選

題「臨 趙之謙開元占経」

浜松日体高校 2年
橋爪 彩瑛

重厚感のある横画。その間に生まれる僅かな余白。開元占経には、見る者を惹きつける不思議な魅力があります。制作当初は独特の字形に大変苦戦しましたが、作者の趙之謙が当時どのような筆運びをしたのか、想像と観察を大切にしながら臨書に取り組みました。筆勢の違いやバランスを捉え、再現することの難しさに触れる度に、何百年もの時を超えて書家の筆運びを追いかけるロマンを感じました。制作を通して、臨書が持つ奥深さに改めて気づくことができました。今回このような賞を頂けたのは、今日までご指導くださった先生方や励まし合ってきた仲間のおかげです。これからも書を学び、嗜み続けていきたいと思います。

題「臨 始平公造像記」

浜松市立高校 2年
渡邊 楓穗

この度はこのような素晴らしい賞をいただき、大変嬉しく思います。今回私は、龍門二十品の一つである始平公造像記を臨書しました。始平公造像記は、中国の南北朝時代に書かれた作品で、龍門二十品の中では唯一文字が浮き上がる陽刻で作られています。臨書するにあたって、墨の黒の深さや、石に刻まれた文字ならではの鋭さが出るよう、運筆のスピードや線の力強さを意識して書きました。また、全文を書きマスを書き入れることで、始平公造像記らしさを表現しました。文字の一つ一つから迫力が伝わる、力強い作品を目指しました。

題「臨 灌頂記」

県立浜松北高校 2年
金田 侑璃

この度は、このような素晴らしい賞をいただき大変嬉しく思います。
この作品を臨書するにあたって、空海の独特な柔らかく力強い線の魅力をどのようにしたら表現できるか模索してきました。思い悩むことも多かったですが、作品と向き合う中で、自分自身の成長も感じられました。指導してくださった先生をはじめ、支えてくださった方全員に感謝したいと思います。

題「臨 争座位文稿」

沼津市立沼津高校 2年
山田 瑞穂

この度はこのような素晴らしい賞をいただき、大変嬉しく思います。1行目と2行目以降の字の大きさを異なる構成にしたためバランスを意識して制作しました。大字では顔真卿ならではの力強さや重厚感を表現し、細字では墨の入れ具合を細かく調節し、単調にならないよう意識しました。今回の臨書から学んだことをいかし、今後の作品制作に励んでいきたいです。

題「臨 楊峴臨古四種巻」

浜松日体高校 2年
青木 愛依

この度はこのような素晴らしい賞を頂くことができ、大変嬉しく思います。より美しい作品を作り上げるために文字の大きさや行間、字間を均等にすることを意識しました。制作中、プレッシャーや不安もありましたが、先生方や仲間のおかげで書き上げることができました。この書に費やした時間は、私の書道人生において最も大きく、かけがえのない財産となりました。これからも努力を続け、よりよい作品作りに励んでいきます。

題「臨 香紙切」

県立沼津西高校 2年
遠藤 愛子

この度は栄誉ある賞をいただき、心より感謝申し上げます。今回挑戦した「香紙切」は、伝小大君筆とされる平安時代の古筆で、香りのある料紙に書かれたことが名の由来です。その自由で流麗な書き振りは、古筆の中でも字形を捉えることが大変難しいものでした。私は、筆がぶつかる動きに特にこだわり、その部分に墨を溜めて強く見えるように工夫しました。「香紙切」を学ぶことで、仮名の楽しさや美しさを深く知ることができました。今後は、他の古筆の勉強や、大字仮名にも挑戦していきたいと思います。

団体の部

静岡県高等学校文化連盟書道専門部会長賞

題「希望を刻む~造像記からのメッセージ~」

県立沼津西高校

このような素晴らしい評価をいただき、大変嬉しく思います。本作品は、中国河南省の龍門石窟、古陽洞をイメージして制作しました。中央に大仏を配し、周囲に「龍門四品」、下段に「龍門十品」「二十品」の造像記が続くよう配置しています。陽刻の「始平公造像記」には赤い料紙を用いるなど、彩色した料紙を散りばめることでコントラストをつけました。また、細字や正方形の紙を織り交ぜることで全体の調和を図っています。この作品から、龍門造像記がもつ荘厳な雰囲気を感じ取っていただけたら幸いです。

題「三方ヶ原の戦い」

浜松市立高校

この度はこのような素晴らしい賞をいただけて大変光栄に思います。私たちの地元”浜松”を舞台とする「三方ヶ原の戦い」。甲斐の虎と呼ばれた武田玄と勇猛果敢な徳川家康が繰り広げたこの戦いを迫力ある一枚に収めました。凄烈と緊張が渦巻く戦の臨場感を感じさせるような力強い書風で作品を引き締め、作品上部の綿と下部の曲線で陣形を表現しています。この作品を通してより多くの人にこの戦いを知っていただけたらと思います。

題「大正時代に活躍した女性たち」

沼津市立沼津高校

この度はこのような素晴らしい賞を頂き、部員一同、大変光栄に思います。私たちは「大正時代に活躍した女性たち」をテーマにしました。大正時代は法制度や社会通念法制度、社会通念で男女差別が根強く残る中、立ち上がった三人の女性たちが成した功績や生涯をかけて訴えた言葉を中心に書きました。それぞれの言葉に込められた意味に合った字体になるよう工夫し、芯のある強さと美しさをもった女性像を書で表現しました。装飾ではちりめん細工で梅の花を表現し、水引や和柄を多く使用することで大正時代の女性の着物をイメージしました。私達も同じ女性として現代でも続くこの社会問題を書を通して伝えたいと思い制作しました。今回、賞を頂けたことを励みに精進していきたいと思います。

題「宇宙」

県立浜松北高校

この度はこのような素晴らしい賞をいただき有難うございます。
この作品には、宇宙を彩る星のように、一人ひとりの個性が集まることで、一つの大きな世界を作り上げることができるという意味を込めました。宇宙に関する言葉や偉人の名言を選び、2年生15名で制作しました。私たちを取り巻く壮大な宇宙空間を、書や装飾で表現しました。無限に広がる宇宙の神秘を皆さんに味わっていただけたらと思います。